一般的には良いと言われている「期待に応える」とか「もう少し頑張る」とかは、HSPにとっては、注意が必要
僕自身がやってしまった事例を紹介
その原因を考察して、対策を整理
HSS型HSPの繊細パパ ザッキー(@4nozakky)です。
ビジネススキルや、専門性とかもあって、仕事がバリバリできるってのは憧れの姿じゃないですか!?
僕は、憧れちゃいます。だって、自由に仕事を回してる感じもあるし、楽しそうに仕事できるのはめちゃくちゃ羨ましい。
世の中にはあらゆる仕事と術に関する情報がありますが、「それができれば世話ないわ」っていうのとか、「まぁ、仰る通り」と気づかされるものとかあるわけです。
極端な話だと、「常に期待以上を求めていくこと!」とかっていう事を言っている人もいます(noteのこれとか)。一般的には確かにそうかもしれないですし、それがビジネスを成功させるには必要なことだというのも理解できます。けど、あくまでも非HSPでそういうことができる人むけと思って読んだ方が良いです。
HSPは20%の少数民族なので仕方ないですけどね。。。
誰もができる事ではないですよ
こういう情報は、HSPの人にとっては、注意が必要です!
もともと頑張り屋さんだったり、 他人の気持ちを汲み取ったり、他人の気持ちを優先しすぎしてしまったりして、エネルギー切れを起こしやすいHSPは、真面目にとらえすぎちゃう時があります。
その中でも、知らず知らずのうちについついやってしまう、特に気を付ける思考が2つ。
それは、「期待に応えようとすること」と、「あとちょっとだけ頑張ろう」という事。
僕の実体験も含めてお伝えします。
実体験を2つ紹介
いきなりですが、僕の実体験を紹介しますね。「あぁ、あるある」とか、「確かにやってるかも」みたいな共感とか気づきを得ながら、軽く読み流してくださいな。
上司から「期待している」の言葉に過剰に反応する
どこの会社でもやっているとは思いますが、年度の初めにある目標面談で上司と一年間の目標を合わせるわけです。その時に絶対に最後に上司から出てくる言葉「期待していますからね」
非常にありがたいですし、上司の期待を伝えるのが仕事でもあるので、その言葉出ることは当然だと思うんですが、「期待に応えれるように、少し無理してでも頑張ろう」って思っちゃうんですよね。
やる気を出すのは良いですが、少しの無理の積み重ねが危険です
僕の場合は、そろそろ昇格のタイミングでもあったので、「役割を上げることも意識して仕事して欲しい」なんて言われました。そんな事言われたら、一歩、二歩先を行くような成果出そうって思っちゃうわけです。(ちなみに、この後体調を崩しましたが、これも原因の一つだと思ってます)
今思うと、この上司の発言って、かなり曖昧な表現ですよね。どれくらい頑張ればいいかの良いのかがわからなくて、いくらでも頑張れる(頑張らないといけない)状況だったんだなぁって。具体的にどんな事を達成すれば良いのかを面談の場で上司と詰めておけばよかったと反省です。
HSPは曖昧な状態は最初は心地いいのですが、時間が経つとその曖昧さで自分の首を絞めるので注意が必要です
もうちょっとだけ頑張っちゃおう
上の期待に応えるにも関連はあるんですが、何をやるにも「あともうちょっと頑張ろう」ってすぐに思っちゃうんです。これは仕事を少しでも前倒ししようとか、資料の質をあげようとか、これをやると業務効率が改善できるかもとか。頑張った分、後で楽すればいいんですけど、楽をするための頑張りじゃなくて、少しでも成果を多く出そうっていう思いが強いんです。
こういう頑張りに緩急がつけられて、この一週間は少し頑張って、来週は楽しようとかできれば良いんですが、HSPは常に頑張る状態にしちゃうんです。
自分に厳しい人が多いので、頑張り続けることが定常化しちゃうんですよね
仕事なんて、超長距離走です。それを短距離走なみの力を出し続けてれば、すぐにエネルギー切れを起こすのは当たり前です。非HSPの人は、力を抜くのも上手いですし、そもそも、普通の生活をするのにもエネルギーの消費量が少ないので、ある程度耐えやすいのかもしれません。
ですが、HSPは仕事が終わってからも、(良くないけど)仕事の事を考える時間があったり、家族とか友達といる時でもエネルギーを消費するので、仕事・生活を合わせてエネルギー切れにならないペース配分(僕は6割が丁度いいと思ってます)が必要なんです
原因を考察
HSPは気質なので、気をつけていないと、脊髄反射的に自動的にこういう行動をとってしまいます。そうならないためには、原因をしっかり考察して、対策事前に考えておいて、同じ場面が来た時に思い出すことです。
というわけで、僕なりの考察です。
期待≒やらないといけないことと勘違いしている
期待されていることを、やらないといけないこと思い込みしてませんか!?
はい、僕はしてました。
改めて振り返ると、「その期待を応えて平均」って思いこんでたなと。。
けど、違いますよね!?改めて考えなくても、期待というのは普通よりも少し上の事をいう事が多いです。
なので、あくまでも期待されたことは全てやる必要はなく、できたらいいなぁくらいの頭の片隅に置いておく程度十分なんです。
この線引きをあらかじめやっておくと、期待に押しつぶされなくてすみますよ。
好奇心旺盛やチャレンジ精神がリスクを上回る
HSPというよりも、HSS型HSPのあるあるだと思いますが、好奇心旺盛だったり、チャレンジしたいっていう思いが強すぎて、ついついアレもコレもってなっちゃうんです。できる可能性が50%くらいだったら、やってみたくなっちゃうんです。下手すると、30%くらいでも挑戦したくなる時もあるんじゃないかって思ってます。
けど、これってかなりリスクですよね。失敗や未達成でも、それまでのプロセスが成果となるものであればいいですが、ゴールに達成する必要がある仕事の場合は、下手すると相当な努力をしないといけなくなる可能性があります。
マルチタスクが苦手
チャレンジしていることが多いと、もちろんタスクも増えるわけです。HSPはマルチタスクが苦手なのに、タスクを増やしてどうするんだ!?って感じなんですが、いつの間にか増えちゃってるんです。
マルチタスクで仕事をガシガシ進められれば、たくさんタスクを抱える状態になったとしても、リスクはそこまで上がらないかもしれません。ですが、マルチタスクで進めようと思えば思うほど、焦ってしまい仕事の効率も下がりますし、ストレスや精神的負担がかかる状態になります。
「期待に応える」と「チャレンジ精神」の気持ちを重視して進んできた場合、負担はかなりのものです。追い詰められた感じになるのは確実でしょう。
対策
最後に対策です。期待に応えすぎず、頑張りすぎないための準備をしておきましょう
普通にやっても期待を上回る
大前提として、HSPの人は普通にやっても期待を上回る仕事ができます。思慮深くて真面目に取り組む気質のHSPが良い仕事をするのは当然です。なので、そもそもの話として期待を上回ろうとする仕事のやり方はしなくて良いのです。HSPは力むと力が半減します。
期待に応えなくて良いって思うだけで、気持ちが楽になりません?
僕は上司から「期待に応えようと思わなくていいよ。思うようにやって」なんて言われたら力を発揮できます。
期待に応えようとしなくても、良い仕事をできるとは言ってますが、気をつけないといけないのは、考えすぎたり、真面目にやりすぎることは要注意です。多くの仕事は8割くらいの完成度で十分なので、逆に完璧を求めようとすると認識ずれがあった時の起動修正とかが大変ですからね。
期待なので、もともとハードルが高い
期待≒やらないといけない事と思わずに、少し背伸びしたところを要求していると思う事です。期待なので、ハードルが高いものを出してくることが多いです。
仮に、期待されていることが曖昧な場合は、必ずやって欲しい事と、可能であればやって欲しいことを具体例などを挙げてもらうなどして、イメージを合わせておくと良いでしょう。
この時、「具体例」が大事です。HSPの方はイメージ力や推測が働くので、相手の少ない言葉から、勝手にイメージを作ってしまいがちですが、そのイメージがあっているかは、相手と認識を合わせるしかありません。逆に具体例を出してもらえれば、そこから類似する項目をあげることは比較的容易です。
チャレンジは1つずつ
好奇心旺盛なHSPは、ついついたくさんの事にチャレンジしたくなります。ですが、必ずチャレンジは1つずつです。定型業務や、今までに経験したことのある業務であれば、複数やっても対応できますが、チャレンジが必要な仕事は1つまでです。
チャレンジしたい仕事が複数になりそうな場合は、95%は仕事完了の目安がたってから引き受けましょう。
チャレンジが必要な仕事=不確定要素が多い仕事です。
不確定要素が多ければ、計画の見通しが難しくなります。これは、非HSPであってもスケジュールを立てるのは難しい状況です。HSPであれば尚更ハードルが上がります。
不確定要素が多いと、HSPは不安になりやすいですし、それがマルチタスク状態になると効率が非常に落ちます。それに、仕事が終わらないリスクが高くなるので、ここはチャレンジしたい気持ちをグッと抑えて、一つずつ着実に進めていきましょう。
まとめ
今回は、一般的には良いと言われている「期待に応える」とか「もう少し頑張る」とかは、HSPにとっては、注意が必要であることをお伝えしました。
ちょっとの無理が重なると、メンタル的にも追い込まれることが多いので、負荷をかけずに落ち着いて力を抜いて仕事ができる範囲で引き受けていくことが大事だと思っています。
HSPはついついやっちゃうことが多いので、意識しながら仕事をしていくことがペースを守れる秘訣です。
ちなみに、僕が愛読している、LifeHackerの記事ではこんな事が述べられていました
つねに期待以上の成果を目指すことで、自分がどんな代償を払っているのかを理解しましょう。
仕事で「期待以上の成果を出す」のは辞めてもいい、それはなぜか? | ライフハッカー[日本版] (lifehacker.jp)
時間やエネルギー、注意力、意志の力を注げていないことが、ほかに何かありませんか?
もしかしたら代償は、自分の健康や、人生の大きな目標、家族かもしれません。
その代償が大きいと思うなら、どんなときに期待以上の成果をめざすのか、そのおおまかな原則を決めてみましょう。
たとえば、「期待以上の成果を出さなければいけない」という衝動に駆られる状況が10回あるとしたら、そのうちの3回はそれを実行して、残りの7回はそうしない、と決めてもいいでしょう。
少しでも参考になれば嬉しいです。
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