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HSPのストレス対応。耐える精神論は100%間違い!

人一倍、周りからの刺激に敏感なHSP。刺激に敏感であれば、受ける刺激も非HSPよりも大きく、受けるストレスも多くなります。

今回の記事ではストレスとの付き合い方についてお伝えしていきたいと思います。
休職する前は、ストレスについて正しい理解をしておらず、過度はストレスと向き合っている日々でした。リワークプログラムにて、ストレスの事を正しく理解し、正しく付き合っていけば、ある程度はHSPでも適度なストレスを楽しんでいけると感じています。

そんな僕の実体験も踏まえてお伝えできれば嬉しいです。

目次

我慢強くなろうとするのは、誤ったストレスとの付き合い方

ストレスについて正しく学ぶ前の僕のストレスの考え方は下記でした。

  • ストレスに弱いのは、気持ちが弱くて軟弱。
  • ストレスに強くなるためには、普段からストレスを受けていることが必要
  • 強いストレスを耐えられれば、他のストレスは大したものでないと感じれるようになる
  • 強いストレスがかかっても、耐えられる人はカッコいい

こんな考えをしている人がいたら、今すぐ考え方を改めてください!ハッキリ言って幸せな生活を送るためには無意味です。

また、上記のようなストレスとの付き合いをしている人は、自分の力が思うように出せないと感じている人が多いのではないでしょうか!?自分の力が出せずに悩んでいるというモヤモヤを抱えている人がいたら、それはストレスの付き合い方が間違っているのかもしれません。

何となくでよく使ってしまう「ストレス」という言葉

大半の人が、「ストレス」という言葉を漠然と使っていると思います。例えば、「ほんと、上司がストレスなんだよねー」とか、「厳しいノルマ課せられてストレスがすごい」とか何となく使っているのではないでしょうか。

ストレスとうまく付き合えている人なら、気にしなくてもいいのですが、ストレスを感じやすい人は、気を付けて使っていった方が、長期的にみると良いかと思います。(最初は、使い分けることがストレスに感じるかもしれませんが、多少意識するのが良いです)

なぜ、曖昧なまま使う事が良くないかというと、「自分がなぜストレスが高い状態になっているかの、原因か分析できない」からです。
ストレスは正体がよくわらからないものでもあります。この「何者なのかがわからず、対処できない」という状況も実はストレスを感じる原因であることがあります。

次の章では、正しくストレスを理解していきましょう。

正しく理解!ストレッサーとストレス

心理学やメンタルヘルスの中で、一般的にストレスと言っている内容は、ストレッサーとストレスに分けることができます。

簡単に説明すると、

  • ストレッサー:外部からの刺激
  • ストレス  :ストレッサーからの刺激を受けて、自分が感じた反応

となります。

ストレッサーは外部からの刺激

ストレッサーは一番わかりやすい例を挙げると、「パワハラ気味な上司」です(笑)なので、最初に挙げた、「上司がストレスなんだよね~」っていうのは実は誤った使い方なわけです。正しくは、「上司がストレッサーで、プレッシャーをかけてきて、上手く対処できなくてストレス感じている」みたいな感じになるかと思います。

ストレッサーは人だけではありません。

  • 気温や騒音など(物理的ストレッサー)
  • 薬品の臭いとか、公害など(科学的ストレッサー)
  • 花粉とかアレルギーとか(生物学的ストレッサー)

周りから受ける刺激は全てストレッサーであり、ストレスを感じる原因です。

ストレスは刺激を受けた反応

ストレスは、ストレッサーから何か刺激を受けて、それに身体や脳が反応したものです。なので、極論言えば、何も感じない心身であれば、どんなに強烈なパワハラ上司でもストレスは発生しないわけです。(絶対にありえない例ですみません。。)

ここで大事なのは、下記の3点だと思っています。

  • ストレスは自分の身体や脳の反応であること
  • ストレッサーから受けた刺激に対して、どれくらいの反応が出るかは人によって違うこと
  • 身体や脳の反応は、工夫や事前の準備、訓練で緩和することができる

ストレスを我慢しているの、無防備で立ち尽くしている状態

これまでに、ストレスについて簡単に整理しました。

ストレスについて正しく理解していない時は、「ストレスに強い=我慢強い」と思っていたわけです。これは、ストレッサーからいくら強い刺激を受けても、何も対策をとることなく、心身が反応している状態を続けていること継続しています。心身が反応すれば、それだけエネルギーは消耗します。

ストレスが少なければ一定期間だけ耐えて、それが終われば回復することも可能かもしれません。ですが、この状態を続けているといずれHPが0になって倒れたり、そこまでいかずとも正常な判断ができなくなったりすることは予想できるかと思います。

更にこういう考えの人が危険なのは、ストレス耐性を上げるために、どんどんストレスを受ける状態を作ってしまうこと。実はどんどん心を削られている状態です。ストレッサーが減らない状態が続けば、弱っている心身にダメージが蓄積されていきます。僕の以前の状態はこんな感じだった気がします。

ストレスには折合いを付けたり、受け流すことも必要

では、正しいストレスの付き合い方は何か!?

対処方法はいくもあると思いますが、例えば「ストレッサーから離れた場所に身を置く」、「ストレスにならないように考え方を変える」(これができてれば、ストレスはうまく付き合えているかもしれないけど)、ということが大事だと感じています。

対処方法を大きく分けると下記の3つに分けれます

  • ストレッサーに対する対応
  • ストレスを感じるまでの対応
  • ストレスを感じてしまった場合の対応

ストレッサーに対する対応

ストレッサーに接触しなければ、ストレスは発生しません。であれば、ストレッサーに関わらない状況を作ればよいわけです。

そう簡単に言っても、上司やリーダーと関わらないなんて現実的ではない!?って思う人も多いと思います。全く関わらない事は難しいかもしれませんが、間に別の人を挟んで代わりにコミュニケーションをとってもらったり、少し違う仕事に変えてもらって、積極的に関わらないようにするなどができるかもしれません。

少しでもストレスを軽減する工夫をしていくことが、ストレスをうまく付き合っていくコツかと思います。

ストレスを感じまでの対応

ストレッサーをどうしても避けられない場合は、刺激を受けた後の対応を事前に準備しておきましょう。

例えば、上司の言動がどうしてもストレスに感じてしまうなら、事前にその場面を想定しておいて、「〇〇されたら、△△という考え方をしよう」と気持ちを準備しておくことです。
こんなことで、改善されるのっ!?って思う方もいるかと思いますが、可能です。メンタルヘルスの中では、「認知行動療法」や「認知は上書きできる」という表現になるかと思います。

認知行動療法について述べると、長くなりますので、別記事で僕の体感したことを述べていきたいなと思います。

ストレスを感じてしまった場合の対応

上記の2つの対策をしていても、ストレスを感じる場面は発生します。その場合は、下記の2つの視点で対策を取りましょう。

  • ストレス発散をして、心身を回復する(短期的)
  • ストレッサーを分析して、根本的な原因を突き止めて、それが発生しないようにする(長期的)

この2つをバランスよくやっていくことが大事です。

以前の僕は、後者の「根本的な原因の対処」しか意味がないと思っていました。ストレス発散なんて、何も解決につながらない。ストレス発散をしている時間があるなら、根本原因を解決するための時間を使った方が良いと思っていました。そりゃ、こんなにストイックな考えなら体調も崩します(笑)

今思うとストレス発散も非常に大事です。時間がたつと自然とストレスの原因が解消されているっていう事も多いので、有効な手段だと感じています。

まとめ

今回の記事では、ストレス耐性≠我慢強さではないことをお伝えました。ストレス耐性を上げるためには、下記が有効です。

  • ストレスを正しく理解する
    • ストレッサーとストレスの違い
  • ストレスとの適切な対処方法は3つの場面に分けて行う
    • ストレッサーと適切な距離を取る
    • ストレッサーから刺激を受けた時の対処を事前に準備する
    • ストレスを感じているときは短期的なストレス発散と長期的なストレス根源解消のバランスをとる

この記事を読んで、一人でもストレスの付き合い方を考え直してくれたら嬉しいです。

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